みんなのおやじ 山口 元顧問
いただきもの!
友達のケン坊が、「今日は、オジキがエビのさし網に出とるけん波止場に行くぞ!」との電話で、
早速波止場へ向かい、沖に出ているオジキの船が帰ってくるのを待ちました。
今日の漁の獲物は「天然クルマエビ」なんです。
沖で網を上げながらエビを網からはずし、船のいけすに入れて「活きエビ」として丘に上げます。
100匹以上の元気なクルマエビが水槽の中を動き回っています。
これは「商品」になります。
ついでにいただいたものが、これ!
タコ3匹とワタリガニ2匹。
オジキが、「この間獲ったタコがあるけん、持って行け!ほら!」
と、波止場の網かごの中に活かしている「タコ」を見せてくれました。
茹で方を聞くと、ばあちゃんが「3分ぐらい茹でたら火ば止めて、そんまま冷まさなばい!あんまり長ごー茹でたら硬とーなるけんね!」
と、教えてくれました。
カニは、クルマエビのさし網に掛かったものです。
タコが暴れまわって、絡み合ってどうなっているのか?ちょっと分かりにくいですが、タコが3匹その下にカニが2匹います。
ところが、タコは元気なんです。
ボールに入れるとすぐに脱走を図ります。
さて、大きな鍋に水を入れてコンロの火をつけましたが、
すぐに入れていいのか?沸騰したお湯に中に入れたがいいのか?迷いましたが、
水の状態で鍋のなかに入れましたが、「何とも残酷シーン!」
生きたまま、だんだんと煮えたぎる鍋の中で悪戦苦闘したんでしょう。
火を止めて、鍋のふたを取ると中は真っ黒なんです。墨を吐いたんですね。
「タコよゴメン!」
タコの次は、ワタリガニを茹でます。
田舎ではカニのことを「ガネ」と呼びます。
これも生きたまま茹でることに。
「ガネよゴメン!」
日曜日の晩のおかずは、タコ刺しに茹でカニ。
焼酎水割りに合うんです。
女房曰く「漁師さんってよかね!新鮮でこんなに旨いものをいつも食べれて!」
「おすそ分け」をいただいたものが、日曜日の我が家の食卓の主役でした。
でもカニを食べるときは、みんな黙り込んでしまいますね。
喋る暇が「もったいない」くらい美味しいからでしょうね!