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ヤエスクワガタ団 団長

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フィリピン共和国 海外事業視察 その2(建物編)

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こんばんは、団長です。 

前回の「その1」では、人物を中心に海外事業をご紹介させていただきましたが、今回は建物にフォーカスしてリポートさせていただきます。

 

 

まずは、一般的な東南アジアの住宅現場の写真をどうぞ ↓

鉄筋コンクリート造+ブロック組積造の混構造です。

マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、ここフィリピンを見て参りましたが、ほとんどの一般的な戸建・タウンハウスは同様に作られていました。

 

そして、このブロックを手に取ってみますと ↓

日本のコンクリートブロック(以下、CB)と比べ物にならないくらい脆いです。

こちらの現場では、現場の一角でセメント、砂、水を職人さんがこねて現場で作っておりました。すべて各自の感覚で作っており強度も形も品質もバラバラでした。腰の高さから落としたくらいで割れるのでかなり弱いです。

上記、各国を6年前から見て回っていますが、大差はないですね。

 

 

 

 

現地法人を昨年6月に設立し、まず始めたのは、東南アジアで一般的なCB組積造以外の工法を探すことでした。

 

 

 

運良く半年足らずで、出会えたのが ↓

 

日本で言う「スチールハウス(薄板軽量形鋼造)」です。

あまりなじみのない工法ですが、アメリカやオーストラリアでは比較的取り入れられている工法だそうです。

利点は、軽い、施工しやすい、コストが安い、施工期間が短い、建物が強い(木造の1.5倍、CB組積造の3倍)などです。

 

 

そして、こちらの工法にいち早く目を付け、日本のプレカット工場のように製品を作り、卸ていた会社が ↓

我らがボス・トニー会長を中心にドナルド社長、ボーイさん、ティンさん、ネルソンさんの会社でした。

KFCやマクドナルドなどの店舗や台風災害で家を失った方々向けの被災住宅などを手掛けていらっしゃいました。

 

 

 

これからディベロッパー業に本格的に進出したい先方の思惑とフィリピン共和国においても安心で質の高い住宅を提供していきたいという私たちの考えが一致し、出会って3ヶ月後には ↓

両社の弁護士立会いのもと、基本協定書の締結です。

フィリピン共和国において、一度結婚してしまうと離婚することがほぼ不可能なため、「私たちの契約も離婚できないよね」ってサインしたのを覚えています。

 

 

人物紹介になりかけていますので元に戻しましょう。。。建物について ↓

実は、それから半年で工法を改善し、さらに建物が強固に!

以前はスチールの柱にプラスティック型枠を取り付けコンクリートを流し込んでいたのですが、この現場からコンクリートウォールを取付けています。

コストは若干あがりましたが、施工の速さ、品質の安定、外観の仕上がり向上などの利点があり採用しています。

 

 

左側に見える2階建→1.8Mペソ(約390万円)、右奥の1階建+ロフト→0.8Mペソ(約170万円)で販売しています。

 

 

 

2階建の完成した外観が こちら ↓

 

 

 

手前味噌ですが、中々の仕上がりです!  初めて見たときは感動しました!

 

内観は こちら ↓

 

 

 

 

販売も順調に全体の20%を超える50戸以上の成約をいただいております。

11月から乾期に入り、現場もますます進んでいきますし、12月=クリスマス、1月=ニューイヤー、2月=中国の旧正月と海外で働く方々(海外出稼ぎ労働者・Oversea Filipino Workers)が帰省する時期となりますので楽しみです。

因みに国民の10人に1人、約1000万人がこのOFWと呼ばれる方々です。

 

 

 

 

 

まだ動画をご覧になっていない方は、是非ご覧下さいませ!

 

 

 

See Ya...With all my gratitude!

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