みんなのおやじ 山口 元顧問
「ハマボウフウ」ってご存知ですか?
ハマボウフウ=浜防風って書きます。
昔はボウフウって言っていました。
私がガキのころは、海岸の砂浜にいっぱいあったんです!
先日、昔みたいにいっぱい生えているところを見つけました。
砂浜に打ち上げられたガレキと戦いながら群生しています。
久々です。こんなに自生しているのを見るのは。
セリ科の植物で、葉っぱは肉厚で濃い緑でつやがあります。
花はカリフラワーのちっちゃなものが集まったようです。
昔は、このハマボウフウの新芽を取って持ち帰ると、母ちゃんが喜んで食材にしていました。
ところが子供心に覚えているのは、セリ科の独特の香りと味に「マズイ!」の一言。
ちょっと茹でて「ぬた(酢味噌)」をつけて食べたり、天ぷらにして食べていました。
知らなかった食べ方?が、刺身のつまで茎を裂くと「クルン」と丸くなるそうです。
今は「高級食材」らしいですね。
大人にとっては独特な味も、珍しいし、高級食材と思えば「旨い!」と思えるはずです。
ここ最近は本当に見かけなかったんです。
あったとしても、ポツン、ポツンと探し出すのに大変でした。
海岸侵食で砂浜が減少したり、根こそぎ取るような乱獲で少なくなったそうです。
根っこは、鎮痛や解熱などの薬草として取られていたようですね。
ちなみにここは、唐津湾の高島の東端と神集島の西端が重なるところです。
この時期は、この海岸から投げ釣りで「キス」を狙っている太公望が多いんですが、
釣果はいまひとつみたいです。
キスの刺身に、つまは「ハマボウフウ」で「焼酎一杯」といきたいもんです。