みんなのおやじ 山口 元顧問
山の中のパン屋さん「我楽房」!
唐津から佐賀へ向かう途中、JR厳木(きゅうらぎ)駅から山道を車で約5分の山の中にパン屋さんがあります。
「我楽房」(がらくぼう)と読みます。
案内板を頼りに山奥へ進むと、入り口では坂しか見えない急な坂道を登りつくと、
なんとくな「お洒落」な平屋の建物が、ひっそりと建っています。
看板には、陶芸そして石窯酵母パンと書いてあります。
中庭には、大きな石のテーブルがドーンと据えられています。
秋の木漏れ日が中庭の植栽を演出しています。
流れているBGMは、ここから音が出ています。
クスノキの根っこを繰り抜いた「木彫りのスピーカー」で、近寄るとクスノキの独特な匂いがします。
なかなか良い音が出ています。
建物の中は、ギャラリーになっていて、焼き物が飾ってありますが、使い道の分からない陶芸品です。
このテーブルもクスノキの一枚ものです。
真ん中の接合部には、木の根っこがテーブルの足に、素晴らしいオブジェになっています。
忘れずに「パン」を買いました。
超デッカッ!BIGパンです。
「あけびぱん」は長さ30cmほど、「さよひめ」は直径20cm以上もあります。
大きさも重さもBIGですが、値段もBIG!両方とも1080円です。
茶色の袋に商品名を書いた素朴な紙袋です。
天然酵母、手作りの石窯、マキで焼いたパンは全部で10種類ほどらしいですが、この日に残っていたのは6種類だけ。
そのうち2種類を買ったのが、「あけびぱん」と「さよひめ」です。
「あけびぱん」
「あけび」ってご存知ですか?
最近は食べたことがないんですが、小学生のころ友達と山遊びをしていて、今時分になると山の中でつるからぶら下がっている楕円形の「あけび」を見つけては、殻が割れて、実が詰まっているかを確認して採って食べたものでした。
どんな味かは忘れましたが、種を「ペッペ!ペッペ」と口から吐き出していたのを思い出します。
その「あけび」を材料のひとつにしてあるんでしょう。
この時期だけのパンでしょうね。
パンの中の黒い点は「レーズン」です。
「さよひめ」
唐津の伝説「松浦佐用姫」をネーミングしたパンです。
ちなみに、松浦佐用姫の像が、すぐ近くの厳木の道の駅に建っています。
この佐用姫さんは、少ーしづつ回っていますので、来るたびに向きが変わっています。
石窯でじっくりと焼いたパンは、
香ばしい匂いと、口の中に入れるとしっとり感があり、かめばかむほど甘さと美味しさがにじみ出てきます。
お値段以上のBIGパン!
2個のパンを3等分して、息子たち家族にも「おすそ分け」をしました。
ここら辺は、相知町と厳木町の町境が入り乱れているところで、
厳木駅から入りますが、ここは唐津市相知町の山の中。
金、土、日、祝日が営業日だそうです。
福岡からはちょっと遠いですが、お薦めです!