
暮らし描き事業部 古賀
2030年の住宅に挑むPJ 基礎着工~土台敷き
こんにちは、暮らし描き事業部の古賀です。
10年先を見据えた住宅、先月2邸共地鎮祭を執り行いました。
地鎮祭のブログはこちらから
⇒『青葉台4丁目9番街区 I様邸の地鎮祭を執り行いました!』
地鎮祭を終えいよいよ着工です。
I様邸、着工前の現地写真です。

65坪の広々とした敷地に高気密・高断熱の家を建築いたします。
こちらは自邸、着工前の写真になります。

まずは住まいづくりの最初の工程となる基礎工事から。
基礎工事の始まりは”掘り方(根伐り)”から始まります。
住宅の基礎というと、コンクリートの塊があるという印象を受けるかもしれませんが、基礎は地面に乗せるのではなく、地中までしっかり埋め込みます。


上の写真でありますように、基礎の配筋工事を行う前に土壌処理を行います。
土壌処理とは、基礎コンクリートの打設前後にシロアリが忌避する薬剤等を床下土壌に散布することで、シロアリを寄せ付けないようにする防蟻工事のことです。
溝のように掘っている部分がありますが、ここは建物の外周部にあたります。
転圧を行い地盤を締固め、その上に砕石(岩石や大きな玉石を破砕した砂利)を敷き詰めます。
こういった地盤を締め固めて建物の即時沈下を防止するための作業を”地業”と言います。
この後はコンクリートを流し込むための枠組みと配筋工事を行います。
配筋工事完了後、コンクリートを流し込む前に配筋検査を行います。



配筋検査の詳細についてはこちらから。
基礎工事完了後は棟梁が行います土台敷きです。

写真の木材は土台と大引きです。
土壌処理同様、土台と大引きにも防蟻工事を行います。

土台と大引きは後に剛床が施工されますので、後からは見えなくなってしまうのですが、家を支える重要な部分となります。
写真では少し見えづらいですが、基礎と土台(大引き)との間に設置される黒い部材で隙間をつくっています。
こちらの黒い部材は基礎パッキンです。
基礎パッキンとは、住宅の床下の換気を行うために基礎と土台の間に敷く通気部材のことです。
土台(大引き)と基礎の間に隙間をつくることで土台へ湿気を浸透するのを防ぎ、建物の基礎の耐久性を向上させる効果があります。
建物の周囲にわたって通気孔ができ、床下全体に風が通るので通気量もコントロールしやすいといわれています。
このままでは床上にも外気が流れ込むので気密がとれていないことになります。
土台上部には剛床を施工しますが、細かな隙間を通って冷たい(熱い)空気が床下から流れ込むイメージです。
それを避けるためにやえすの家では床下に断熱材を敷き込み、断熱性と気密性を確保しております。
今回建築しております高気密・高断熱の家では、より高い断熱性能を確保するため、床下には通常と異なる断熱材を敷き込み、取り合い部分には気密性能をより上げるための実験としてテープをしっかり貼っていきます。
外気に触れる部分に断熱材を施工することはもちろんですが、高気密・高断熱の家をつくる上では気密もしっかりとることが重要になります。


今回、床に使用しております断熱材は『フェノバボード』です。
フェノバボードは、熱的にも化学的にも安定したフェノール樹脂と非フロンガスを採用しており、断熱性能の経年劣化も少ない優れた断熱材になります。

断熱施工、気密テープ施工が完了です。
この上に剛床施工、撥水材を塗り土台敷きの工事が完了になります。


次はいよいよ上棟です。
工事の進捗はまたブログでお伝えします。