2030年の住宅に挑むPJ 2月の温度測定・表面温度測定
こんにちは、暮らし描き事業部の古賀です。
『2030年の住宅に挑むPJ』、2月の温度測定結果についてお伝えいたします。
12月の測定結果はこちらから⇒『2030年の住宅に挑むPJ 12月の温度測定』
1月の測定結果はこちらから⇒『2030年の住宅に挑むPJ 1月の温度測定』
早速ですが、2月の温度変化のデータを掲載いたします。




2月は0℃以下~20℃以上と外気温の変動が激しい月でした。
2月17日~2月18にかけては外気温が-0.3℃に対し、リビングは20.1℃(エアコンの設定温度は17.5℃です)、
2階ホール共は18.7℃、寝室は16.0℃と3箇所共に15℃以上をキープしております。
2月は午前7時時点で外気温が5℃以下の場合に暖房を稼働させておりましたので、
1ヶ月を通しほぼ無暖房のため、
1月度のグラフと比べると室温のバラつきがないことが分かります。
1月はエアコンの設定温度を17.5℃とし、1か月間ほぼ稼働させておりました。
電気代について触れておりませんでしたが、
1月はエアコンのみの電気代でおおよそ1800円程度でした。
一般的に冬季のエアコンの1ヶ月の電気代(暖房費)はエアコンの省エネ性と世帯数にもよりますが、
3000円~5000円程度とされているそうです。
今回挑戦いたしました10年先を見据えた住宅では、
冬季に暖房を1ヶ月間ほぼ稼働させても一般的な冬季のエアコンの電気代が半額以下になります。
冬季のエアコンの消費電力は夏季の約3倍といわれていますので、
室温を暖かく保ち、ランニングコストを抑えるには住宅の断熱性と気密性が重要となります。
4月からは極端な寒暖のない中間期に入りますので、
恐らく無暖房の生活が続くかと思いますが、
温度変化については今後もお伝えさせていただきます。
話は2月に戻りますが、17日に表面温度の測定を行いましたので結果をお伝えいたします。
2月17日は朝から雪が降りかなり冷え込みました。
まずは外部の表面温度です。

写真の通り0℃以下を計測しております。
一方室内です。


無暖房の状態で室温は18℃~20℃、壁と天井の表面温度は約18℃、開口部で約15℃程度です。
(表面温度+室温)/2=体感温度
と言われておりますので、体感温度は16.5℃~19℃程度となります。
写真の通りですが、開口部を除き室温にバラつきがないことが分かります。
続いてエアコンを稼働させて10分後の表面温度です。


エアコンの設定温度は20℃で室温は23℃、壁と天井の表面温度は約20℃、開口部で約18℃程度です。
短時間で室温が4℃程度上昇し、室内をバラつきなく暖房できていることが分かります。
体感温度は21℃程度となります。
普段は17.5℃~18℃設定で室温が20℃まで上昇しますので、
20℃まで設定温度を上げると少々暑さを感じました。
高気密・高断熱の住宅では外気に捉われず快適な室温を保つことと、
冷房時の涼しい空気、暖房時の暖かい空気がムラなく室内に行き渡り、
バラつきのない快適な室温を長時間保つことができるのです。
今回は冬季の表面温度を行いましたが、
夏季にも測定を行う予定ですので測定結果をまたお伝えさせていただきます。