2030年の住宅に挑むPJ 7、8月の温度測定・表面温度測定
こんにちは、暮らし描き事業部の古賀です。
『2030年の住宅に挑むPJ』、7月と8月の温度測定結果についてお伝えいたします。
これまでの測定結果はこちらから
⇩
『2030年の住宅に挑むPJ 2月の温度測定・表面温度測定』
早速ですが、7月の温度変化のデータから掲載いたします。




7月はピーク時の外気が40℃、日中も30℃超えが当たり前のかなり高温な月でした。
エアコンの設定については6月下旬から変えておらず27~28℃の自動設定です。
7月14日は外気温40℃に対して居室平均は23℃、
非居室は26~27℃と室内外で15℃程度温度差がございます。
室内外で温度差が激しい日でも外気に捉われず27℃の自動設定で室内は快適な温度を保つことができています。
1ヶ月の平均値で居室外は26℃、居室は22~25℃程度とこちらもムラなく快適な室内環境となりました。
7月の電気代は4,800円程度でした。
4人世帯の7月の平均電気代は9,000円程度(生活スタイルと電力契約の条件などで大きくばらつきがございます)と言われておりますのでそれと比較すると今回挑戦した10年先を見据えた住宅では電気代がかなり安くなることが分かります。
続いて8月の温度変化のデータです。




8月も7月同様ピーク時の外気温は40℃超えです。
中旬は雨天が重なる時期がございましたので外気温は25℃程度でした。
8月の居室の温度は22~25℃程度、
非居室は26℃程度とこちらも7月同様外気に捉われず快適な室内空間となりました。
エアコンの設定も7月同様です。
8月の電気代は5,200円程度でした。
4人世帯の8月の平均電気代は10,000円程度(生活スタイルと電力契約の条件などで大きくばらつきがございます)と言われております。
比較するとおおよそ半額の電気代です。
2月の温度データを掲載した際に冬季のエアコン代についても触れましたが、
冬季夏季共に電気代は平均より大幅に下回っていることが分かります。
断熱性と気密性によりエアコンの性能をお選びいただくとよりエアコンの消費電力量を抑えることができ、ランニングコストの削減に繋がります。
続いて表面温度の測定結果です。
今回は8月25日に測定を行いました。
日中の外気温は35℃の真夏日です。
まずは外部の表面温度です。

外壁の色によって10℃以上の差がでておりますが、
直射が当たる黒い外壁部分で57℃、日陰の白い外壁部分で39.5℃を計測しております。
平均47℃程度です。
続いて室内。


無冷房の状態で室温は28℃(クールビズにおける推奨値)、
壁と天井、床の表面温度は約28℃、開口部は約31℃程度です。
(表面温度+室温)/2=体感温度
と言われておりますので、体感温度は29℃程度となります。
無冷房の状態でも室温にバラつきがないことが分かります。
続いてエアコンを稼働させて15~20分後です。


エアコンの設定温度は26℃で室温は26℃、壁と天井の表面温度は27~28℃、開口部でも約28℃程度です。
短時間で室温は2℃程度下がりました。
通常27℃自動設定で室温25℃程度になりますので恐らくエアコン稼働時に滞在人数が増えたことによる人体の発熱と開口部の遮光などによって冷房効果が普段より低めになっているかと思いますが 室内全体をバラつきなく冷房できていることが分かります。
それでも体感温度は27℃程度と数値的にも快適です。
外部の表面温度からすると20℃以上の差がでております。
今回挑戦した高気密・高断熱の住宅では外気に捉われず快適な室温を保つことと、
冷房時の涼しい空気、暖房時の暖かい空気がムラなく室内に行き渡り、
バラつきのない快適な室温を長時間保つことができるのです。
今後も引き続き測定を行って参ります。